VX-8でAPRSを楽しもう! その1 設定編
VX-8ユーザーの方必見。
今回は、VX-8で、APRS運用前の質問や設定方法について、まとめてみました。
ちょっと難しくて、行き詰まっている方、参考にどうぞ。
APRSとは、Automatic Packet Reporting System。
アマチュア無線パケット方式で、GPSなどを利用して、位置情報やショートメッセージ、天気情報などを送信、受信することができ、またリアルタイムで各局の動きを知ることが出来るもので、もともと、アメリカの規格ですが、日本でもTM-D710シリーズや、VX-8によって、ぐんぐん普及してきましたね。
まずは、APRS運用に際して最低限必要なVX-8の設定方法を述べてゆきます。取扱い説明書とあわせて読んで頂くとわかり易いかもしれません。
まずは、APRS運用に際して最低限必要なVX-8の設定方法を述べてゆきます。
取扱い説明書とあわせて読んで頂くとわかり易いかもしれません。
まず、APRS用周波数はVX-8のBバンドを必ず使用します。
Aバンドは使いませんので他バンドの同時ワッチ用、ラジオ受信用などに利用出来ます。
また、VOIP(ワイヤーズなど)と併用したい場合は、AバンドがVOIP、BバンドがAPRS用としてください。
BバンドではTSQ設定が出来ないようになっていますのでVOIPには不向きな場合があります。
Bバンドで144.64または144.66MHzをあわせてみましょう。昔ながらの「ピギゃー」というパケット信号が聞こえたら、近くにAPRS局がある可能性があります。周波数については地域によって違いがありますがこの2つが最も良く使われている、全国ネットワーク系の代表的な周波数です。APRSとは特に特別な高度なジャンルではなく電波形式はパケット通信なんです!(1200bpsを主に使用しています)
すでにGPSユニットを装着している事を前提に、VX-8の設定に入ります。
周波数画面からMENUボタンを軽く一度押してGPS画面にしてください。さらにMENUボタンを長めに押してAPRS用セットモードに入ります。1番 APRS AF DUALからスタートです。
とりあえず大事なところだけを述べていきます。無視したところは運用が慣れてから取説を参考に設定を見直してみてください。
1番無視
2番無視
3番 無視
4番 APRS MODEM 1200bpsを選択
5番~11番 無視
12番 BEACON INTERVAL 重要設定項目です。自局位置を自動発信する際のビーコン波の送信間隔です。初期設定値は5min(5分に一回)になっています。
ハンディ・モービル運用時はこのまま5分程度が推奨です。3分以下の短い間隔での連続ビーコン発射は避けてください。
もしVX-8を自宅で固定用アンテナで運用する際は、ビーコンは30分以上間隔を空けるか、1時間に一回程度でも良いかもしれません。位置が移動しない固定局は基本的にビーコンは不要なので……。電波の弱い移動局ビーコンを少しでも効率的にピックアップできるよう、固定局ビーコンは少なくしてあげるのがマナーです。
13番無視
14番 BEACON TX ここでマニュアルをオートに切り替えると12番で設定した間隔でビーコンが自動送出を始めます。
マニュアルの場合はキーボード一番左下のインターネットーキー(TXPO)を一度押すと1回ビーコンが発射されます。
15番 DIGI PATH 重要設定項目です。これはデジピーターの中継経路を指定する設定項目です。初期設定は1番にWIDE1-1、2番にWIDE2-1が設定されており、この両方が動作します。つまり、貴局のビーコン波は「WIDE1-1,WIDE2-1」という経路を指定して飛んで行くことになります。
現在、APRSの世界では「WIDE」のみや「RERAY」での経路指定は一般的ではないようです。
デジピーターの経路指定(デジパス)の設定は非常に重要で、設定を誤るとたかがハンディから送信された弱いビーコン波があちこちの中継機を動作させ、電波の入り乱れ状態を起こす危険があります。
一般的にWIDE1-1は近距離をテリトリーとしているデジピーター局を動作させる指定で、IDE2-1は山頂などにある広域をカバーするデジピーター用の設定です。
推奨設定ですが、ハンディ運用や車載運用であればこのままの設定でとりあえずOKですが、いつも使用する近隣デジピーターが限られていたり、特定の中継局しか使用しなければ、WIDE1-1だけにしたり、またはWIDE1-1の代わりに中継局のコールサインを指定する方法もOKです。(例 「WIDE1-1」のみ、「WIDE1-1,J*2***-3」とか「J*2***-3」のみなど」
次に固定運用の場合は、5W出力とはいえ飛距離が稼げるので2段構えの中継は不要な電波を交錯させる可能性がありますので「WIDE2-1」のみとするか、あるいは、デジピーター局を介さなくともゲート局(I-GATE)に届くとわかっていれば、「デジパス指定なし」が良いと思います。
WIDE2-1だけに設定変更するには、1番のWIDE1-1を消去して2-1に書き換え、2番のWIDE2-1を消去する設定が必要です。
「WIDE1-1,J*2***-3」と設定する場合は1番はそのまま、2番をコールサインに上書きしてください。
16番~19番 無視
20番 MY CALLSIGN 自分のコールサインとSSIDを入力します。ハンディ運用ならJ*2***-7、車運用なら-9が一般的です。
21番無視
22番 MY SYMBOL 貴局の移動携帯を示すアイコンを選択します。ウォーキング、車、バイク、自転車などのモバイルアイコンが選択できます。
重要設定項目です。このアイコンデータはビーコンを通じてネット回線から全世界に貴局のコールサインとともに流れます。
実情と異なるシンボルアイコンを選んだり、不適切なシンボルで運用、例えば陸上移動なのに飛行機や気球アイコンを使用したりすると本場アメリカのAPRS関係者の方々から「あなたのアイコン運用は本物ですか?」と確認メッセージが飛んでくるかもしれません。
何より、自分のコールサインで間違った運用は大恥をかく危険があります。くれぐれも留意が必要です。
23番・24番無視。
簡単ですが、これでとりあえずVX-8でのAPRS運用は可能です。
メッセージ機能は是非とも取説を参考に使い方をマスターしてください。毎日多くの方がメッセージ交換を楽しんでいます。
次回はVX-8でのAPRS運用編を書いてみたいと思いますのでどうぞお楽しみに!
■VX-8ページはこちら。
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今回は、VX-8で、APRS運用前の質問や設定方法について、まとめてみました。
ちょっと難しくて、行き詰まっている方、参考にどうぞ。
APRSとは、Automatic Packet Reporting System。
アマチュア無線パケット方式で、GPSなどを利用して、位置情報やショートメッセージ、天気情報などを送信、受信することができ、またリアルタイムで各局の動きを知ることが出来るもので、もともと、アメリカの規格ですが、日本でもTM-D710シリーズや、VX-8によって、ぐんぐん普及してきましたね。
まずは、APRS運用に際して最低限必要なVX-8の設定方法を述べてゆきます。取扱い説明書とあわせて読んで頂くとわかり易いかもしれません。
まずは、APRS運用に際して最低限必要なVX-8の設定方法を述べてゆきます。
取扱い説明書とあわせて読んで頂くとわかり易いかもしれません。
まず、APRS用周波数はVX-8のBバンドを必ず使用します。
Aバンドは使いませんので他バンドの同時ワッチ用、ラジオ受信用などに利用出来ます。
また、VOIP(ワイヤーズなど)と併用したい場合は、AバンドがVOIP、BバンドがAPRS用としてください。
BバンドではTSQ設定が出来ないようになっていますのでVOIPには不向きな場合があります。
Bバンドで144.64または144.66MHzをあわせてみましょう。昔ながらの「ピギゃー」というパケット信号が聞こえたら、近くにAPRS局がある可能性があります。周波数については地域によって違いがありますがこの2つが最も良く使われている、全国ネットワーク系の代表的な周波数です。APRSとは特に特別な高度なジャンルではなく電波形式はパケット通信なんです!(1200bpsを主に使用しています)
すでにGPSユニットを装着している事を前提に、VX-8の設定に入ります。
周波数画面からMENUボタンを軽く一度押してGPS画面にしてください。さらにMENUボタンを長めに押してAPRS用セットモードに入ります。1番 APRS AF DUALからスタートです。
とりあえず大事なところだけを述べていきます。無視したところは運用が慣れてから取説を参考に設定を見直してみてください。
1番無視
2番無視
3番 無視
4番 APRS MODEM 1200bpsを選択
5番~11番 無視
12番 BEACON INTERVAL 重要設定項目です。自局位置を自動発信する際のビーコン波の送信間隔です。初期設定値は5min(5分に一回)になっています。
ハンディ・モービル運用時はこのまま5分程度が推奨です。3分以下の短い間隔での連続ビーコン発射は避けてください。
もしVX-8を自宅で固定用アンテナで運用する際は、ビーコンは30分以上間隔を空けるか、1時間に一回程度でも良いかもしれません。位置が移動しない固定局は基本的にビーコンは不要なので……。電波の弱い移動局ビーコンを少しでも効率的にピックアップできるよう、固定局ビーコンは少なくしてあげるのがマナーです。
13番無視
14番 BEACON TX ここでマニュアルをオートに切り替えると12番で設定した間隔でビーコンが自動送出を始めます。
マニュアルの場合はキーボード一番左下のインターネットーキー(TXPO)を一度押すと1回ビーコンが発射されます。
15番 DIGI PATH 重要設定項目です。これはデジピーターの中継経路を指定する設定項目です。初期設定は1番にWIDE1-1、2番にWIDE2-1が設定されており、この両方が動作します。つまり、貴局のビーコン波は「WIDE1-1,WIDE2-1」という経路を指定して飛んで行くことになります。
現在、APRSの世界では「WIDE」のみや「RERAY」での経路指定は一般的ではないようです。
デジピーターの経路指定(デジパス)の設定は非常に重要で、設定を誤るとたかがハンディから送信された弱いビーコン波があちこちの中継機を動作させ、電波の入り乱れ状態を起こす危険があります。
一般的にWIDE1-1は近距離をテリトリーとしているデジピーター局を動作させる指定で、IDE2-1は山頂などにある広域をカバーするデジピーター用の設定です。
推奨設定ですが、ハンディ運用や車載運用であればこのままの設定でとりあえずOKですが、いつも使用する近隣デジピーターが限られていたり、特定の中継局しか使用しなければ、WIDE1-1だけにしたり、またはWIDE1-1の代わりに中継局のコールサインを指定する方法もOKです。(例 「WIDE1-1」のみ、「WIDE1-1,J*2***-3」とか「J*2***-3」のみなど」
次に固定運用の場合は、5W出力とはいえ飛距離が稼げるので2段構えの中継は不要な電波を交錯させる可能性がありますので「WIDE2-1」のみとするか、あるいは、デジピーター局を介さなくともゲート局(I-GATE)に届くとわかっていれば、「デジパス指定なし」が良いと思います。
WIDE2-1だけに設定変更するには、1番のWIDE1-1を消去して2-1に書き換え、2番のWIDE2-1を消去する設定が必要です。
「WIDE1-1,J*2***-3」と設定する場合は1番はそのまま、2番をコールサインに上書きしてください。
16番~19番 無視
20番 MY CALLSIGN 自分のコールサインとSSIDを入力します。ハンディ運用ならJ*2***-7、車運用なら-9が一般的です。
21番無視
22番 MY SYMBOL 貴局の移動携帯を示すアイコンを選択します。ウォーキング、車、バイク、自転車などのモバイルアイコンが選択できます。
重要設定項目です。このアイコンデータはビーコンを通じてネット回線から全世界に貴局のコールサインとともに流れます。
実情と異なるシンボルアイコンを選んだり、不適切なシンボルで運用、例えば陸上移動なのに飛行機や気球アイコンを使用したりすると本場アメリカのAPRS関係者の方々から「あなたのアイコン運用は本物ですか?」と確認メッセージが飛んでくるかもしれません。
何より、自分のコールサインで間違った運用は大恥をかく危険があります。くれぐれも留意が必要です。
23番・24番無視。
簡単ですが、これでとりあえずVX-8でのAPRS運用は可能です。
メッセージ機能は是非とも取説を参考に使い方をマスターしてください。毎日多くの方がメッセージ交換を楽しんでいます。
次回はVX-8でのAPRS運用編を書いてみたいと思いますのでどうぞお楽しみに!
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