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必見FTDX9000・FT-2000・FT-950・FT-450の選び方その2

必見FTDX9000・FT-2000・FT-950・FT-450の選び方

先週までのお話は、バックナンバーでご確認を
http://cqtopix.blog81.fc2.com/blog-entry-221.html
  
◆スタンダードさん。
はい。続いて、FT-950。
定価20万円台の中堅機に位置しますが、海外DX・ぺディなどのスプリット運用に高度な運用テクニックを求めず、国内運用中心であれば基本的な機能・性能はFT-2000に負けず劣らずのモデルと言えます。
FT-2000との絶対的な違いは2波同一バンドの同時受信があるか無いか、加えてスプリット運用の操作性だと思います。また、往年の6mの名機FT-625・FT-655やFT-920をお使いのオーナーの方には是非、50MHzのメインマシンとしてこのモデルを検討してみてはいかがでしょうか。
シャックのスペースや、ご予算的にもう少し無理が出来れば、FT-450からのステップアップを視野にいれて頂きたいモデルです。
絶対的なサイズによるスペース確保で、操作性第一の各種ボタンとVFOダイヤルつまみの配置は昔からのYAESUの伝統的こだわりが感じられます。
スイッチ数が多いながらも、ひとつひとつを見て頂くと説明書を読まなくともその機能は理解できます。使用頻度の高いスイッチはやや大きめに配置され、慣れてくるとブラインドタッチでも押し間違えがなくなることでしょう。メインVFO・サブVFOの送信・受信周波数の切り替え・入れ替えはワンタッチで瞬時に入れ替えが可能で、このあたりのオペレーターを補助する機能の思想はFT-1000MP譲りとなっていて、サブVFOの周波数表示画面が無くとも、感性的に違和感が少ない出来となっていると思います。
固定機サイズというボリュームのある存在感と安定感、「無線機を操作している」という満足感を得るには不足ない、YAESUらしいデザインと思います。

◆そうた
なるほど。

◆スタンダードさん。
FT-2000D
アナログの最高峰FT-1000(1021)、そして記録的大ヒットを生んだFT-1000MP、さらに進化させたFT-1000MP/MK5、A級増幅や200Wモデル標準化、VRFなどを継承し、文字どおりFT-1000シリーズの次世代モデルとしての使命を受けたのがFT-2000Dです。
FT-1000MPのキャッチフレーズに当時「DXerが選ぶのには理由があります」という言葉が使われました。欧米で特に指示を受けた訳は「性能」以上に「操作性」だとも言われています。
海外DXや有名ペディションの多くで活躍した同機は、過酷な条件下でいかにオペレーターが一局でも多くの局とコンタクトするかに注力し、そのオペレーターの要望に応えるマシンであったことから評判となりました。その思想はSSBだけでなくCWや全てのモードに応えなければならず、多くの有名DXerの意見・要望が取り込まれたと思われます。
特にcwモードでの操作性は同機に慣れてしまうと他は使いたくないとか?
そんな血統を受け継ぎ、200W標準化・VRF・A級増幅(残念ながら200Wモデル以外にはA級増幅回路は搭載されていません)を継承しながら、次世代DSPマシンとして登場しました。
オプションにメカフィル等の設定は無くなりましたが、FTDX9000で新採用のμ同調回路を外部接続で設定するなど、DSP化前も後もYAESUの思想として、「出来る限りアンテナに近い側のステージで不要な信号は取り除き、少しでもきれいな目的信号を取り出してから、次のステージへ送り込む。DSPやその他の味付けはその後にやることだ」ということなのではないでしょうか。
50MHzユーザーにとっても、200W機の標準仕様はひとつの転機になっているようですし、A級増幅回路は後段に1KWリニアの接続を控えるオーナーにとっても魅力ある付加価値となっています。VRF(RFプリセレクター)やμ同調回路などのアナログ回路の採用などDSPだけに依存しない信号処理の思想を継ぎつつも、とかく話題になりがちなDSPの「音色」の好みや音・信号のキレ」に対しては好みが分かれるところです。
ちなみに、FT-2000シリーズはメインバンドの受信回路はトリプルスーパーでフルDSP、サブバンド側がダブルスーパーで完全アナログ回路となっています。「お好みで、送信はDSP経由、受信はアナログ音でどうぞ」ということも可能となっています。
また同機は2波の同時受信時は完全に独立した受信回路を使用しています。(受信機が2台存在している)
ひとつの受信回路を併用して2波同時受信している無線機と聞き比べての決定的な違いは、もしメイン側で目的局周波数の隣接にとても強力な混信局が現れた場合、併用回路受信だとサブ側の受信も影響を受けやすくなります(ブロックされやすいので感度低下が起こる)。FT-2000の場合は完全独立ですので、メイン側の受信機に何があろうと、サブ側はおかまいなしです。カタログ上で「2波同時受信!」と謳っていても、このような違いもあります。国内外問わず、DXの本格実戦機としての血統を持つモデルがFT-2000Dと言えそうです。


◆そうた
なるほど。
はい。現在、当店でも一番人気。
メーカーさんでも、タイプとオプションの選択によっては数ヶ月待ちになるという人気商品です。
そして、続いて、FTDXの紹介です。


◆スタンダードさん
はい。
FTDX-9000
初めに余談ですが、このモデルをご検討される時には、シャック棚の改造費用も同時に検討しなければなりません(笑)。価格だけでなく、サイズと重量も本格的です。
既存の無線機サイズのシャック棚では収まらず、またログやキーボード、スタンドマイクを置くテーブルスペースが足りなくなります。FTDX-9000シリーズは、完全カスタマイズが可能な50万円台の200W、標準仕様・フル実装の100万円台の200W、受注生産でセミカスタマイズ・100万円台・400Wの3種にわかれます。
このクラスになりますと、御購入後は多くの方はかなり長いお付き合いになると思うのですが、恐らく「使いこなして、もう飽きた」という方は出ないのではないか?という無線機です。
決してお客様が使いこなせないという意味ではなく、この無線機を使いこなすとはどういう意味なんだろうか? と考えさせられる意味で究極を味わえる無線機のような気がします。
あるお客様は「D51の蒸気機関車のよう」とかまたある方は「飛行機のコックピットだ」と言われました。また、ある方は「コイツは生きている」という思いの入れようです。
FT101を往年の名機、思い出の1台として大事に所有される方が多いですが、「自分の思い」を入れられる無線機を皆様は何台お持ちでしょうか?オーナーお一人お一人をそんな気分にさせるモデルになっているようです。
確かに「オレを使いこなしてみろ!」と言われているようなものすごい存在感と風格のある顔をしており、1日眺めていても時間を忘れそうです。
この無線機の「こだわり」は多岐にわたります。
フロントのマイク端子はなんと「キャノンコネクタ」です(背面に通常の8ピンコネクタを配置)。業務用・放送局用ボーカルマイクが使用出来るそうです。TFT搭載モデル(DMU9000搭載)は無線機の作動プログラムとは別に独立したOSで起動しており、Linuxで動作しているそうです! つまり、工業用のボードPCが一基内蔵されているようなもので、これはかなりの確率で将来的な拡張性を期待できると言えそうです。それに備えてか、背面にはLAN端子も装備されています。
フロントパネルは1枚物のアルミダイキャスト製、メインダイヤルは直径80mm,重さ200gで、回したときの感触は…是非体感して頂きたいものです。主要ツマミもこだわりの作りがあり、間接照明で夜間運用は照らされます。
是非お近くのイベントの機会や展示視聴会の際には現物を体感して頂きたいと思います。
最後にこのモデルは一般の宅配業者さんは重量オーバーの為取り扱いが出来ず、一般貨物便を使い100万円の保険をかけてメーカーから出荷されます。
多くの方がカスタムオーダーのため、標準品を大量生産し倉庫から出荷されるのではなく、お一人お一人ごとに組み上げられ最終調整を行い、出荷直前まで梱包の封はされないのだそうです。


◆そうた
なるほど、すごいですねぇ。
今日は勉強になりました。
ありがとうございました。m(_ _)m




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