【CQオームオリジナル商品】モービルアンテナ流用式V型ダイポール基台セット(バラン付)「MAV-1」使用リポート!!
「アマチュア無線を始めたからには、HFでDX QSOを楽しみたい」と思う方はたくさんいらっしゃいます。でもHFはアンテナが大きくなってしまうため、アパートやマンション暮らしの方が運用するのは、なかなか大変です。
モービル用の短縮アンテナ(モービルホイップ)をベランダに取り付けるという方法がありますが、高周波アースをしっかり取らなくてはSWRも下がらないばかりか、電波もきちんと飛んでいきませんし、インターフェアの危険性もあります。
ところが、“高周波アースをしっかり取って電波の飛びを良くする”のはなかなか難しく、ベランダのあちこちに電線(ラジアル)を這わせてみたり、手すりの塗装を剥がしてネジ止めしたりと大騒ぎになりがち。XYLさんから「ベランダはパパの実験場じゃないんだからねっっ!!」と叱られるという家庭もあるようです、hi。
(CQオーム HFらくらくシリーズ第2弾「自宅ラジアルケーブルセット」もご検討下さい。ご家族とのマッチングも良くなる…かも!?)

CQオームオリジナル商品の、モービルアンテナ流用式V型ダイポール基台セット(バラン付)「MAV-1」
さてさて、そんな方におすすめしたいのが、同じ周波数の短縮モービルアンテナを2本使って、非接地型の「V型ダイポールアンテナ」を作ってしまうという方法です。これなら高周波アースを取る必要はありませんし、SWRも安定。アンテナを回せば8の字の指向性を出すこともできます。そのために必要となる「モービルアンテナ取り付け用のV型ダイポール基台セット」が、MAV-1(税込売価12,800円)です。
実はコレ、CQオームのオリジナル商品です。これまで“ベランダに取り付け可能なHF用の短縮V型ダイポール”というと、取り付け基台とエレメントがセットになっているものが、いくつかのアンテナメーカーさんから発売されていましたが、モービルアンテナを流用するための基台というのはなかったようで、発売以来注文が殺到しています。

MAV-1のセット一式。バランが取り付けられ結線や防水加工も済んだ状態で送られてくる。あとは付属のUボルトを付けるだけ。
基台部分は、サビに強く頑丈な3mm厚のステンレスを使用しているので、重いアンテナでも大丈夫。これはCQオームが鉄工所さんに特注したものです。付属するUボルトもMAV-1専用の別注品で、直径25~50mmのパイプにしっかり取り付けが可能。第一電波工業さんのバラン(BU55)が付属しますから、HFから50MHz帯まで使用できます。
これなら、アパマンハムの方も手持ちのモービルアンテナなどを取り付けて、目立たずにHFや50MHz帯へオンエア可能。使わない時は簡単にアンテナを取り外すこともできますし、伸縮ポールに取り付ければ移動運用の時にも活躍してくれます。

本体は頑丈なステンレス製。コネクターの防水用キャップも付いてくる。しかもバランからの線はコネクタまで配線済。
MAV-1のスペックは次のようなものです。
★セット内容
・V型基台本体(アンテナ取付け角度 90°、ステンレス製) 1台
・バラン 第一電波工業・BU55(50Ω)1:1 1個
・防水キャップ 2個
・基台用コネクターとバラン接続ケーブル 1セット(接続済・防水処理済)
・Uボルト(25~50Φマスト・手すり取り付けが可能) 2組
★スペックその他
・使用可能アンテナ:3.5~50MHzのモービル用アンテナ2本(別売)
・耐入力:アンテナの耐入力以下(BU55は500W PEP)
・動作確認済のアンテナ:
第一電波工業(株)HFアンテナのFXシリーズ、CLシリーズ
コメット(株)HFアンテナのHFBシリーズ、HRシリーズ
・注意事項:
この製品は、HF用のモービルアンテナを2本使用しダイポールアンテナとして動作させるため、モービルアンテナの給電部にマッチング用コイルを入れて同調をとっているアンテナでは正常に動作しない場合がありますので、市販のすべてのモービルアンテナに対して動作を保障するものではありません。
製品向上のため、外観・仕様は予告なく変更することがあります。

第一電波工業さんの7MHz帯用モービルアンテナ・HF40FXW(全長約1.4m)を2本用意
テストした日はお天気が良かったので、アパートのベランダではなく、郊外の展望台に移動してMAV-1を試してみることにしました。アンテナは第一電波工業さんの「HF40FXW」という、7MHz帯用モービルホイップ(全長約1.4m)を2本用意しました。
MAV-1の組み立ては簡単です。基台には付属のバランが固定され、バランからの線は両側のアンテナコネクターに取り付けられて防水処理まで済んでいますから、特にいじる必要はありません。付属のUボルトを使ってMAV-1をマストパイプ(今回はタイヤベースで設置した伸縮ポール)に固定するだけです。

アンテナはMAV-1のコネクタ(M型)にしっかり固定する
続いて、MAV-1の両側にあるアンテナコネクタにHF40FXWをそれぞれ取り付け、最後に無線機とを結ぶ同軸ケーブルを繋げば終了。本当にあっという間でした。V・UHF帯のGPアンテナを取り付けるのと作業的にはほとんど変わりません。

MAV-1の両側にあるアンテナコネクタにHF40FXWを取り付けたところ(実際はMAV-1をUボルトでポールに固定し、その後にモービルアンテナを取り付けた方がスムーズ)。

ポールの先端にMAV-1を取り付けたところ。
SWRの調整は、モービルアンテナの取扱説明書に従って行います。基本的には、希望する周波数よりも同調点が低くなっていたらエレメントを短く、同調点が高くなっていたらエレメントを長くして追い込んでいきます。このとき、2本のモービルアンテナのエレメントとも同じ長さになるように調整してください(左右に同じモービルアンテナを使用している場合)。

伸縮ポールを伸ばし、約3.4mの高さまで上げてみた。
今回、伸縮ポールを地上高3.4mの高さまで伸ばしてテストしたところ、MAV-1を使った際のアンテナのSWRは最良点で1.9程度とやや高めでした…。地上高がやや低かったためか、地面の影響が出てしまったようです(翌日、別の場所で地上高5mまで上げたところ、1.65まで下がりました)。

アンテナアナライザで測定。地上高(給電点高)約3.4mでSWRは1.9程度。地表の影響をやや受けてしまったようだ。翌日、別の場所で地上高5mまで伸ばして試したところ、SWRは1.65だった。
しかし無線機のアンテナチューナーを動作させればSWRは問題なく下がりますし、何よりも車のアンテナ基台にHF40FXWを1本取り付けた場合(給電点高で約1.6m、偏波は垂直無指向性)とは「聞こえ方」が全然違いました!
同じ局を受信しても、Sメーターで2~3は確実に信号がアップ! プリアンプを1段入れたような感じで、バンドの“混雑”を実感するようになりました。と言っても、ポールを回せば“8の字”の指向性も得られるので、混信にも強くなった印象があります。これがダイポール化の恩恵と言えるでしょう。

車のアンテナ基台にHF40FXWを1本取り付けたところ(給電点高は約1.6m)。MAV-1によるV型ダイポールよりもSメーターで2~3下がった。

アパマンハムにも、移動用にも、MAV-1は便利なアイテム!
今、CQオームでは、MAV-1と同時にモービルアンテナをお買い上げの方には「特別割引」を行っています。MAV-1とモービルアンテナ1本を一緒にカートに入れると500円引き、アンテナ2本ならば1,000円引きという太っ腹な(笑)キャンペーンです。この機会にセットでの購入をご検討下さい!
MAV-1の商品ページはこちら
http://www.cqcqde.com/shop/22_28790.html
★「バラン無しモデル」もご用意!!
なお「バランは持っているから、基台だけ欲しいなあ」という方のために、急遽「MAV-1バラン無しモデル」を追加発売しました(税込売価9,800円)。各種バラン形状に対応するため、若干、ラインを長く(約20cm)してあります。
セット内容にバランが含まれていないことを除けば、他は同じで、こちらも、アンテナセット特典は有効です。モービルアンテナと一緒に購入すると値引きがあります。
MAV-1バラン無しモデルの商品ページはこちら
http://www.cqcqde.com/shop/18505_28864.html
〒502-0914 岐阜県岐阜市菅生3-11-8
CQオーム株式会社 技術部
TEL058-294-3949
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モービル用の短縮アンテナ(モービルホイップ)をベランダに取り付けるという方法がありますが、高周波アースをしっかり取らなくてはSWRも下がらないばかりか、電波もきちんと飛んでいきませんし、インターフェアの危険性もあります。
ところが、“高周波アースをしっかり取って電波の飛びを良くする”のはなかなか難しく、ベランダのあちこちに電線(ラジアル)を這わせてみたり、手すりの塗装を剥がしてネジ止めしたりと大騒ぎになりがち。XYLさんから「ベランダはパパの実験場じゃないんだからねっっ!!」と叱られるという家庭もあるようです、hi。
(CQオーム HFらくらくシリーズ第2弾「自宅ラジアルケーブルセット」もご検討下さい。ご家族とのマッチングも良くなる…かも!?)

さてさて、そんな方におすすめしたいのが、同じ周波数の短縮モービルアンテナを2本使って、非接地型の「V型ダイポールアンテナ」を作ってしまうという方法です。これなら高周波アースを取る必要はありませんし、SWRも安定。アンテナを回せば8の字の指向性を出すこともできます。そのために必要となる「モービルアンテナ取り付け用のV型ダイポール基台セット」が、MAV-1(税込売価12,800円)です。
実はコレ、CQオームのオリジナル商品です。これまで“ベランダに取り付け可能なHF用の短縮V型ダイポール”というと、取り付け基台とエレメントがセットになっているものが、いくつかのアンテナメーカーさんから発売されていましたが、モービルアンテナを流用するための基台というのはなかったようで、発売以来注文が殺到しています。

基台部分は、サビに強く頑丈な3mm厚のステンレスを使用しているので、重いアンテナでも大丈夫。これはCQオームが鉄工所さんに特注したものです。付属するUボルトもMAV-1専用の別注品で、直径25~50mmのパイプにしっかり取り付けが可能。第一電波工業さんのバラン(BU55)が付属しますから、HFから50MHz帯まで使用できます。
これなら、アパマンハムの方も手持ちのモービルアンテナなどを取り付けて、目立たずにHFや50MHz帯へオンエア可能。使わない時は簡単にアンテナを取り外すこともできますし、伸縮ポールに取り付ければ移動運用の時にも活躍してくれます。

MAV-1のスペックは次のようなものです。
★セット内容
・V型基台本体(アンテナ取付け角度 90°、ステンレス製) 1台
・バラン 第一電波工業・BU55(50Ω)1:1 1個
・防水キャップ 2個
・基台用コネクターとバラン接続ケーブル 1セット(接続済・防水処理済)
・Uボルト(25~50Φマスト・手すり取り付けが可能) 2組
★スペックその他
・使用可能アンテナ:3.5~50MHzのモービル用アンテナ2本(別売)
・耐入力:アンテナの耐入力以下(BU55は500W PEP)
・動作確認済のアンテナ:
第一電波工業(株)HFアンテナのFXシリーズ、CLシリーズ
コメット(株)HFアンテナのHFBシリーズ、HRシリーズ
・注意事項:
この製品は、HF用のモービルアンテナを2本使用しダイポールアンテナとして動作させるため、モービルアンテナの給電部にマッチング用コイルを入れて同調をとっているアンテナでは正常に動作しない場合がありますので、市販のすべてのモービルアンテナに対して動作を保障するものではありません。
製品向上のため、外観・仕様は予告なく変更することがあります。

テストした日はお天気が良かったので、アパートのベランダではなく、郊外の展望台に移動してMAV-1を試してみることにしました。アンテナは第一電波工業さんの「HF40FXW」という、7MHz帯用モービルホイップ(全長約1.4m)を2本用意しました。
MAV-1の組み立ては簡単です。基台には付属のバランが固定され、バランからの線は両側のアンテナコネクターに取り付けられて防水処理まで済んでいますから、特にいじる必要はありません。付属のUボルトを使ってMAV-1をマストパイプ(今回はタイヤベースで設置した伸縮ポール)に固定するだけです。

続いて、MAV-1の両側にあるアンテナコネクタにHF40FXWをそれぞれ取り付け、最後に無線機とを結ぶ同軸ケーブルを繋げば終了。本当にあっという間でした。V・UHF帯のGPアンテナを取り付けるのと作業的にはほとんど変わりません。


SWRの調整は、モービルアンテナの取扱説明書に従って行います。基本的には、希望する周波数よりも同調点が低くなっていたらエレメントを短く、同調点が高くなっていたらエレメントを長くして追い込んでいきます。このとき、2本のモービルアンテナのエレメントとも同じ長さになるように調整してください(左右に同じモービルアンテナを使用している場合)。

今回、伸縮ポールを地上高3.4mの高さまで伸ばしてテストしたところ、MAV-1を使った際のアンテナのSWRは最良点で1.9程度とやや高めでした…。地上高がやや低かったためか、地面の影響が出てしまったようです(翌日、別の場所で地上高5mまで上げたところ、1.65まで下がりました)。

しかし無線機のアンテナチューナーを動作させればSWRは問題なく下がりますし、何よりも車のアンテナ基台にHF40FXWを1本取り付けた場合(給電点高で約1.6m、偏波は垂直無指向性)とは「聞こえ方」が全然違いました!
同じ局を受信しても、Sメーターで2~3は確実に信号がアップ! プリアンプを1段入れたような感じで、バンドの“混雑”を実感するようになりました。と言っても、ポールを回せば“8の字”の指向性も得られるので、混信にも強くなった印象があります。これがダイポール化の恩恵と言えるでしょう。


今、CQオームでは、MAV-1と同時にモービルアンテナをお買い上げの方には「特別割引」を行っています。MAV-1とモービルアンテナ1本を一緒にカートに入れると500円引き、アンテナ2本ならば1,000円引きという太っ腹な(笑)キャンペーンです。この機会にセットでの購入をご検討下さい!
MAV-1の商品ページはこちら
http://www.cqcqde.com/shop/22_28790.html
★「バラン無しモデル」もご用意!!
なお「バランは持っているから、基台だけ欲しいなあ」という方のために、急遽「MAV-1バラン無しモデル」を追加発売しました(税込売価9,800円)。各種バラン形状に対応するため、若干、ラインを長く(約20cm)してあります。
セット内容にバランが含まれていないことを除けば、他は同じで、こちらも、アンテナセット特典は有効です。モービルアンテナと一緒に購入すると値引きがあります。
MAV-1バラン無しモデルの商品ページはこちら
http://www.cqcqde.com/shop/18505_28864.html
〒502-0914 岐阜県岐阜市菅生3-11-8
CQオーム株式会社 技術部
TEL058-294-3949
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