新製品情報 TM-D710/TM-D710S!

ビクターとの経営統合で話題になっているケンウッドさんですが、今回、新型モービル機が登場します。
144/430MHz帯FMデュアルバンダーTM-D710シリーズ
位置情報やメッセージの送受信が可能なデータ通信システム「APRS」を標準装備することで世界中の人々とのマルチコミュニケーションが可能。
送信出力50W(D710S)、1000チャンネルメモリー、ECHOLINK標準対応など基本性能を充実させたうえ、アマチュア無線の世界で標準的になりつつある画期的なデータ通信システムAPRS(Automatic Packet/Position Reporting System)に対応するなど、GPSによる位置情報やメッセージなどの多彩なデータ通信機能を搭載。
144/430MHz 50Wタイプ TM-D710S 税込定価89,040
144/430MHz 20Wタイプ TM-D710 税込定価83,790
発売時期は共に8月下旬。
製品の企画背景および概要
現在、アマチュア無線機器市場は全世界で160億~170億円ほどの規模とみられています。そのうちFMモービルトランシーバー市場は、従来は高級機と呼ばれたデュアルバンドタイプの占める割合が年々増加しつつあり、2006年度の全世界での実績は金額ベースで約50%強、国内市場にいたっては台数・金額比率がほぼ100%と大きな割合を占めており活気のある市場と言えます。
このたび発売する「TM-D710シリーズ」は、今年6月に発売を開始し好評の「TM-V71シリーズ」の上位モデルとなる製品で、EchoLink標準対応など、「TM-V71シリーズ」で好評の機能はそのままに、AX.25準拠のTNC(Terminal Node Controller)を内蔵することで、文字伝送など多彩なデータ通信を実現。世界的標準システムとなりつつあるAPRSや日本でのGPS位置情報システム「ナビトラ*4」に対応することで、その機能をさらに充実させました。また、大型パネル・大型液晶の採用により、高い操作性・視認性を実現しています。
ケンウッドは、アマチュア無線分野で培った、技術、ノウハウと、最先端技術を融合した製品により、ユーザーの皆様に新たな使用シーン、新たな楽しみをお届けするとともに、「無線通信=コミュニケーション」の分野におけるより一層のプレゼンスの強化をめざします。
*1: TM-D710は送信出力20W
*2: EchoLinkは米国Synergenics, LLC社の登録商標です。公式サイトhttp://www.echolink.org/
*3: 1992年にWB4APR(Mr. Bob Bruninga)が開発して以来、世界中で数万人のユーザーが使用している位置情報、英文字メッセージ、気象情報などのやり取りが可能なデータ通信システム
*4: GPS受信機で受信した位置情報と文字データを、アマチュア無線機を利用し相互通信できるシステム
製品の主な特長
1. 1200/9600bpsのパケット通信が可能なAX.25準拠のTNCを内蔵
「TM-D710シリーズ」は、AX.25準拠のTNCを内蔵し、本体のみでAPRS、ナビトラの運用が可能。また、「TM-D710シリーズ」をパソコン(以下:PC)に直接接続するだけで、1200/9600bpsのパケット通信が可能です。
2. データ通信システム「APRS」を標準搭載
「TM-D710シリーズ」は、データ通信システムAPRSの開発者であるBob Bruninga氏(WB4APR)の協力によりAPRSシステムのプログラムを開発。このプログラムを本体に内蔵することにより、PCを必要としない手軽なAPRS運用が可能です。また、GPS受信機を接続することにより位置/方向/距離などの情報を、また気象観測装置を接続することにより気温/雨量などの気象情報を、「TM-D710シリーズ」に表示し、無線機間でこれら情報を交換/共有することができます。さらに、「TM-D710シリーズ」にPC を接続すれば、これらの情報をPCに出力でき、市場にある様々なAPRSアプリケーションソフトで地図上に表示することもできます。
3. データ通信システム「ナビトラ」に標準対応
「TM-D710シリーズ」は、日本でのGPS位置情報システム「ナビトラ」に標準対応。コールサイン、緯度経度、自局からの方向と距離、グリットスクエアロケーター、着信時間などを「TM-D710シリーズ」で表示することができます。
4. 高い操作性を実現するセパレート式の大型パネルを採用
操作性と設置自由度を重視したセパレート式の大型パネルは、各キーの機能を液晶に表示させることにより、多彩な機能へすぐアクセスできます。車載用にはパネルアングルを使用して、ダッシュボードへ設置、固定運用ではベーススタンドを使用してPCの脇へ設置と2種類のパネル設置台を同梱しました。
5. 2色のバックライトの選択が可能な大型液晶を採用
視認性を重視した大型液晶は、アンバー/グリーンの2色のバックライトの選択が可能。また、様々な設置環境を考慮し表示のコントラスト可変、ネガポジ反転にも対応しています。
6. 送信出力50Wでゆとりのハイパワー(TM-D710S)
送信出力はHI/MID/LOWの3段階から選ぶことができ、VHF/UHFともに最大50Wのハイパワー運用が可能になります。(TM-D710はVHF/UHFともに20W)
7. 同一バンド内2波同時受信(V×V、U×U)機能を搭載
144MHz帯と430MHz帯の2波同時受信機能に加えて、同一バンド内の2波同時受信機能を搭載しました。例えば、コールチャンネルとローカルチャンネル、レピータとローカルチャンネルのように、144MHz帯および430MHz帯で同一バンド内の2波同時待ち受けが可能です。
8. 余裕の1000メモリーチャンネルを装備
通常のメモリーチャンネルは1000チャンネルに対応(全チャンネルがスプリットメモリー対応)。さらにプログラムスキャンは10種類までメモリー可能です。すべてのメモリーチャンネルに最大8文字(英数字)までのメモリーネームを、周波数とともに登録することができます。
9. ノード局(アクセスポイント)に簡単アクセス、EchoLinkメモリー
最大10個のEchoLink専用DTMFメモリーに、コールサインとノード番号、制御コマンドなどを登録することができます。また、コールサイン・DTMF自動変換機能により、EchoLinkで使用される"Connect by call"や"Query by call"も簡単な操作ができます。さらに、メモリーコントロールプログラム「MCP-2A Ver2.0」を用いてEchoLinkメモリーの管理も可能です。なお、無線機からEchoLink のノード局にアクセスするだけの場合は、専用ソフトウェアやコールサインの登録などは必要ありません。(PCとの接続にはオプションのプログラミングケーブル「PG-5G」またはPCインターフェースケーブルキット「PG-5H」が必要です)
10. EchoLink Sysopモード機能で、ノード局運用が可能
「TM-D710シリーズ」と、EchoLinkソフトウェアをインストールしたPCとを接続してEchoLinkのノード局を簡単にセットアップできます。(PCとの接続にはオプションのPCインターフェースケーブルキット「PG-5H」が必要です)
以前のナビトラが新しくなって登場です。
当時はコアな人気がありましたが、大きく普及したとは言えなかったんですが、生産終了後に、ちょっとしたブームもありました。さぁ、時代も変わって、システムも変わり、今度はどうでしょうか! また、ハンディ型のD7の後継機種を望む声も多いですが、そちらも710の普及次第かな……。
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