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話題のCW解読器「CWD2014」試作機レビュー!! <その2 解読編>

CWを愛好するアマチュア無線家の集まり「A1 CLUB」さんの全面協力による、CW解読器の完成品「CWD2014」が、もうすぐGHDキーさんから発売になります。
人気殺到のため、当店でのご予約からお届けまで時間がかかりそうです。申し訳ありません。詳しくはこちらでご案内中です。


CWD2014のスタンバイ画面。E> は英文で狭帯域フィルタ使用の意味。FUNボタンの長押しで和文 J> にマニュアル変更もできる
CWD2014のスタンバイ画面。E> は英文で狭帯域フィルタ使用の意味。FUNボタンの長押しで和文 J> にマニュアル変更もできる(左上)


では昨日に引き続き、GHDキーさんからお借りした「CWD2014」の試作品のレビューをお届けしましょう。いよいよ無線機に接続して、実際のモールス符号の解読を試してみます。(試作品のため、製品のデザインや大きさ、色、ツマミ類の位置、機能、性能などは、量産品と異なるかもしれません。ご了承ください)


★解読準備と設定について

無線機の外部スピーカー端子と接続したCWD2014(接続方法は前回の記事参照)。電源を入れるとオープニングメッセージが出た後に、E> という表示になります。これは「英文モード、狭帯域フィルタで受信待機中」の意味です。

ちなみに和文と英文の切り替えですが、通信中に“ホレ”が入ると自動的に和文になり、“ラタ”で自動的に英文に戻ります。またフロントパネルのファンクションスイッチの短押しで E>J> をマニュアルで切り換えることもできます。

内蔵のオーディオフィルタを広帯域にしたい場合は、ファンクションスイッチを長押しします。これで表示が E] または J] になります。

とりあえず E> のままで実際のモールス信号を受信してみましょう。
モールス信号を受信したら、符号と同期してディスプレイの左上に が点滅するように、赤のDETツマミを時計回りに回してAF入力レベルを合わせます。

うまく が点灯しない場合、無線機のダイヤルを回して、受信周波数を微調整してみてください。内蔵のオーディオフィルタは意外にシビアです。なお、CWD2014の設定モードで、中心周波数を変更(500/600/700/800Hz)することも可能ですから、好みの音調で解読表示が出るように合わせておくとよいでしょう。

オーディオの中心周波数は変更可能。好みの音調で受信した時に解読表示できるように設定すると良い
オーディオの中心周波数は変更可能。好みの音調で受信した時に解読表示できるように設定すると良い



★実際の解読性能は!?

以上のチューニングがうまくいけば、モールス符号の解読表示が始まります。2回目からの起動時は特に設定は不要です。

・50MHz帯ビーコン
下の写真は50MHz帯で24時間発射されているビーコンを受信してみたところ。左上の「*12E>」の「12」は、受信したモールス信号の「おおよその速度(12WPM=60字/分)」を意味します(11~30まで表示する)。
このビーコンは強力に聞こえ、しかも自動送信なので、1文字のエラーもなく、キレイに解読できました。これはなかなか快適です!

24時間自動送信されている、50MHz帯のビーコンを受信。100%綺麗に解読表示した
24時間自動送信されている、50MHz帯のビーコンを受信。100%キレイに解読表示した


・混雑する7MHz帯
次に、コンテストや移動運用で混雑する7MHz帯を受信してみました。
やはり信号が強力でクリアに聞こえている局は、かなり良好に解読表示します。しかし混信があったり、信号が弱くて雑音に負け気味の局、フェージングがある局は途中で文字化けや脱字の確率が高くなります。
また、途中でCWの送出スピードが突然大きく変化する局(コンテストやDXペディションで「599」とか「TEST」の部分だけを超高速で送る局がいますね)や、極端にスピードが早い/遅い局は苦手のようです。

大混雑する7MHz帯を受信。「TU」が「X」になるなど、多少の文字化けや脱字がある
大混雑する7MHz帯を受信。「TU」が「X」になるなど、多少の文字化けや脱字がある


・パイルを捌くDX局
14MHz帯ではハイスピードでパイルアップを捌いていたDX局がいました。受信してみたのが下の写真です。あまりに速いため、Eや_ が多くなってしまいました。また左上の速度表示は30WPM以上なので「HI」という表示になっていました、hi。

高速でパイルアップを捌いていたDX局。Eや_ が多くなった。速度表示も30WPMを超え「HI」と表示
高速でパイルアップを捌いていたDX局。Eや_ が多くなった。速度表示も30WPMを超え「HI」と表示


・和文ラグチュー
和文も受信してみました。信号が強力で符号が安定している局は、下の写真のように、なかなかの解読率となりました。しかし縦ブレやバグキーなどで「個性的な(味のある)符号」を送っている局は、文字化けが多かったり、うまく表示できないケースがありました。自分の耳(脳内)では100%わかるのですが…。これは和文に限らず、英文でも同じ傾向です。

和文の解読例。エレキーで安定した速度で送信していた局は解読率も高い
和文の解読例。エレキーで安定した速度で送信していた局は解読率も高い



★試作品を使っての感想

 試作品を使ってみて、個人的な感想ですが「意外と使える!」という印象です。
 実感として、信号がある程度強く、混信がなく、エレキーなどで打っている局なら90~95%ぐらいは正確な文字で表示します。

 逆に混信がひどかったり、フェージングなどで信号が不安定、ノイズレベルすれすれの局などは、良く聞こえなかった部分が文字化けや脱字になります。多数の局に同時に呼ばれるパイルアップもお手上げでした。
 また、送信の途中で急激にスピードが変化する局(DXペディ局の「599」とか)は、速度が上がった瞬間から化けてしまいます(元の速度に戻ると再び解読)。
 それから、個性的な符号を送信する局、超高速の局は解読率はグーンと落ちます。改めて人間の「耳フィルター」や「脳内解読器」は凄いんだなあ~と思い知らされました(笑)。

 もうひとつ気になったのは、A局とB局のQSOをワッチしているとき。
 双方の周波数が微妙にズレていると、A局はよく解読できるのに、B局はRITで周波数を微調整をしないと解読できない…ということがあります。それだけCWD2014のフィルタは(ナロー/ワイドとも)“切れる”感じです。もちろんこれは利点でもありますが。

 CW初心者の皆さんが、この装置に100%頼って交信するのはオススメできません。CWは自分の力(脳内?)で解読できるように自己研鑽が必要です、hi。
 でも、例えばCWバンドを流し聞きしているような場合に、「あれっ、今の局は、なんて打っていたかな?」と一瞬確認したい時や、コンテスト参加局の長いナンバーを事前に(呼ぶ前に)確認したい時などに“目視”ができるのはとても便利でした。

 こうした場合のバックアップ感覚や、安心感という意味では、持っていると重宝すると思います。
 ただ、受信条件、相手局の個性によって、万能なものではありませんから、その点はご了承ください。あくまでも「補助」ということでご検討ください。


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