FTDX1200 ズバリ! FTDX3000とはここが違う!
FTDX1200 ズバリ! FTDX3000とはここが違う!

◆FTDX1200は、かなりコストパフォーマンスの高い新型モデルです。性能的には、FTDX3000と、FT-950のちょうど間くらいに位置します。今回は、速報的に、FTDX3000とはどこが違うのか……をまとめてみました。
◆まずは、基本的な受信回路の話!
ダウンコンバージョンとトリプルコンバージョン(アップコンバージョン)について。
FTDX3000は、基本的な受信回路が、ダウンコンバージョン方式で、FTDX1200は、トリプルコンバージョン方式です。
トリプルの方が性能が良さそうなイメージですが、実際は、ダウンコンバージョンの方が性能は上となります。
簡単に言いますと、IF段の段数・部品数が少なくなるため、内部でのロスやノイズが少なく、弱い信号に強くなるというイメージです。また、物理的なルーフィングフィルターも低いIF段周波数用の方が、シャープで性能のよいものが使えるという利点もあります。
さて、実際上の違いがどのくらいあるか……これが難しいところですが、2Kセパレート近接など、ハードな使用時には、トリプルコンバージョン方式か、ダウンコンバージョン方式なのかの違いが出てきます。しかし、実際には、二台を同じ環境において、聞き比べてみないと、聞こえる・聞こえないの差は出てこないかもしれません。それくらい、現在の、トリプルコンバージョン方式は、性能が上がってきているんです。ここ10年くらいの基本的な受信性能の向上は驚くべきものがあります。
◆ちなみに、DSPユニットは、FTDX3000、FTDX5000と同じ、テキサス「TMS320C6727B」を使用しています。300Mクロック、最大2800MIPSで、抜群のDSPの効きを誇っています。
これ、技術さんでも、ローバンド以外で普通に聴いた感じては、3000と差がなく、時々3000と聞き間違う程とのことです。
◆ルーフイングフィルター標準装備です。15k/6k/3kと装備しており、オプションで買い足す必要性はありません。40.455MHzのIFも60Mと比較して良好なシェープファクターも確保できるため、同じ方式の60Mと比較しても性能が出やすいです。
◆メインディスプレイは3000と同じ。
メインディスプレイ4.3インチTFTは同じで、大きくて見やすい表示はそのまま。周波数表示やレイアウト・大型のスコープ画面はFTDX3000よりもさらに見やすくなったかもしれません。
◆スペクトラムスコープ機能は、受信部共用です!
また、この価格帯で、スペクトラムスコープを搭載しているのは画期的。
ただし、FTDX3000が、受信部と完全別個なのに対して、FTDX1200は、受信部と共用になっています。受信とスコープ動作は同時に働きません。
ボタンを押す度に1回スイープを行うマニュアルモードと連続でスイープを行うオートモードに加え、メインダイアルの操作に従って自動的にスイープを行うASCモードを搭載。
実際上は、ダイヤル操作している時には、自動でスコープに切り替わるので、ほとんど違和感は感じないかも。よく出来ているなあと思います。厳密には、スコープと受信部は別個に動作していませんので、スコープを常時見ていながら、受信操作もしたいという方は、FTDX3000が必要となります。
◆ダイヤルブレーキ機構の調整 使いやすくなる。
片手で出来るようになりました。
これは、FTDX3000よりもやりやすくなりました。
◆サブディスプレイがなくなる。
メインダイヤル上の周波数表示がなくなりました。
◆下記は、オプション対応になりました!
まずは、FFT-1。
内部に実装することで、FTDX3000の以下の機能が使えるようになります。
AF-FFTスコープ機能、RTTY/PSK31エンコードデコード機能、CWデコード機能、CWオートゼロイン機能。
もう一つが、SCU-17。
FTDX3000の中に入っているものと同じです。
USB一本で電源供給、接続。
950/450シリーズも仕様可能。
CT-62使えば、857/897/817も仕様可能。
CT-39+大きいDINコネクター使えば、5000シリーズや9000シリーズでも使用可能。
◆全体としては……。
持って出歩けるように、10Kgを切る総重量。
どんな人によいか CW勝負派 バンドスコープ常に必要という方はFTDX3000か。
◆価格差はどこにあるか まとめるとこんな感じ↓
・トリプルコンバージョン方式に変更。
・スペクトラムスコープは受信部を共用。
・サブディスプレイをカット。
・その他、入れられなかった機能をオプションにしている。
これらが、価格差(定価)にして10万円ほどの違いになっています。

◆まとめ
この価格帯の機種としては、素晴らしい出来だと思います。
9000、5000、3000に続くという意味では、位置づけとしては、中級機と言えるかもしれませんが、中級機といえど、10年前の高級機クラスの受信性能が十分にあります。また、DSPやルーフィングフィルター、スペクトラムスコープなどの各種機能が使えます。FTDX3000/5000は価格的に手が出ないなという方には、本機は非常に強力な選択肢になりそうです!
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◆FTDX1200は、かなりコストパフォーマンスの高い新型モデルです。性能的には、FTDX3000と、FT-950のちょうど間くらいに位置します。今回は、速報的に、FTDX3000とはどこが違うのか……をまとめてみました。
◆まずは、基本的な受信回路の話!
ダウンコンバージョンとトリプルコンバージョン(アップコンバージョン)について。
FTDX3000は、基本的な受信回路が、ダウンコンバージョン方式で、FTDX1200は、トリプルコンバージョン方式です。
トリプルの方が性能が良さそうなイメージですが、実際は、ダウンコンバージョンの方が性能は上となります。
簡単に言いますと、IF段の段数・部品数が少なくなるため、内部でのロスやノイズが少なく、弱い信号に強くなるというイメージです。また、物理的なルーフィングフィルターも低いIF段周波数用の方が、シャープで性能のよいものが使えるという利点もあります。
さて、実際上の違いがどのくらいあるか……これが難しいところですが、2Kセパレート近接など、ハードな使用時には、トリプルコンバージョン方式か、ダウンコンバージョン方式なのかの違いが出てきます。しかし、実際には、二台を同じ環境において、聞き比べてみないと、聞こえる・聞こえないの差は出てこないかもしれません。それくらい、現在の、トリプルコンバージョン方式は、性能が上がってきているんです。ここ10年くらいの基本的な受信性能の向上は驚くべきものがあります。
◆ちなみに、DSPユニットは、FTDX3000、FTDX5000と同じ、テキサス「TMS320C6727B」を使用しています。300Mクロック、最大2800MIPSで、抜群のDSPの効きを誇っています。
これ、技術さんでも、ローバンド以外で普通に聴いた感じては、3000と差がなく、時々3000と聞き間違う程とのことです。
◆ルーフイングフィルター標準装備です。15k/6k/3kと装備しており、オプションで買い足す必要性はありません。40.455MHzのIFも60Mと比較して良好なシェープファクターも確保できるため、同じ方式の60Mと比較しても性能が出やすいです。
◆メインディスプレイは3000と同じ。
メインディスプレイ4.3インチTFTは同じで、大きくて見やすい表示はそのまま。周波数表示やレイアウト・大型のスコープ画面はFTDX3000よりもさらに見やすくなったかもしれません。
◆スペクトラムスコープ機能は、受信部共用です!
また、この価格帯で、スペクトラムスコープを搭載しているのは画期的。
ただし、FTDX3000が、受信部と完全別個なのに対して、FTDX1200は、受信部と共用になっています。受信とスコープ動作は同時に働きません。
ボタンを押す度に1回スイープを行うマニュアルモードと連続でスイープを行うオートモードに加え、メインダイアルの操作に従って自動的にスイープを行うASCモードを搭載。
実際上は、ダイヤル操作している時には、自動でスコープに切り替わるので、ほとんど違和感は感じないかも。よく出来ているなあと思います。厳密には、スコープと受信部は別個に動作していませんので、スコープを常時見ていながら、受信操作もしたいという方は、FTDX3000が必要となります。
◆ダイヤルブレーキ機構の調整 使いやすくなる。
片手で出来るようになりました。
これは、FTDX3000よりもやりやすくなりました。
◆サブディスプレイがなくなる。
メインダイヤル上の周波数表示がなくなりました。
◆下記は、オプション対応になりました!
まずは、FFT-1。
内部に実装することで、FTDX3000の以下の機能が使えるようになります。
AF-FFTスコープ機能、RTTY/PSK31エンコードデコード機能、CWデコード機能、CWオートゼロイン機能。
もう一つが、SCU-17。
FTDX3000の中に入っているものと同じです。
USB一本で電源供給、接続。
950/450シリーズも仕様可能。
CT-62使えば、857/897/817も仕様可能。
CT-39+大きいDINコネクター使えば、5000シリーズや9000シリーズでも使用可能。
◆全体としては……。
持って出歩けるように、10Kgを切る総重量。
どんな人によいか CW勝負派 バンドスコープ常に必要という方はFTDX3000か。
◆価格差はどこにあるか まとめるとこんな感じ↓
・トリプルコンバージョン方式に変更。
・スペクトラムスコープは受信部を共用。
・サブディスプレイをカット。
・その他、入れられなかった機能をオプションにしている。
これらが、価格差(定価)にして10万円ほどの違いになっています。

◆まとめ
この価格帯の機種としては、素晴らしい出来だと思います。
9000、5000、3000に続くという意味では、位置づけとしては、中級機と言えるかもしれませんが、中級機といえど、10年前の高級機クラスの受信性能が十分にあります。また、DSPやルーフィングフィルター、スペクトラムスコープなどの各種機能が使えます。FTDX3000/5000は価格的に手が出ないなという方には、本機は非常に強力な選択肢になりそうです!
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